筑紫野市放課後児童クラブは、共働き家庭やひとり親家庭など働きながら子育てをしている親たちが、「安心して働き続けたい」「子どもが安心で生き生きとした生活を送って欲しい」との強い願いによって、戦後まもなく誕生しました。
1973年に筑紫野市婦人団体連絡会が設置に向けての運動が発端となり、1976年に二日市東小において冬休みの自主保育という形で実施したのが学童の始まりとなりました。その後、二日市東小、二日市小、二日市北小で「学童を進める父母の会」により、休み中の学童保育が実施されたのを契機に、現在では紆余曲折はありながらも、今では筑紫野市内11小学校に、11クラブ24部屋、会員数1,265世帯、在籍児童数1,526名と拡充して参りました。
子どもたちにとって、放課後児童クラブは生活の場であり、健康や安全の管理など養護も含めた基本的な生活が保障され、子どもたちの成長に見合った適切な指導・支援が行われなければならない教育施設です。当法人としては、ご利用頂いている保護者の皆様がお子さまを安心して預けることが出来る放課後児童クラブを目指して、日々研鑽をしているところです。
いま私たちが課題としているのは、昨年5月に第5類へ移行したコロナ後の活動をいかに充実させるかであります。3年間できなかった行事や様々な活動が実施できるようになりましたが、コロナ前までに戻ったとは言い切れません。各クラブの支援員と保護者とが連携協力して、行きたい楽しい放課後児童クラブを目指して参りたいと思っています。もう1つの課題は、令和10年度をピークに増え続けている児童を、放課後児童クラブのみで対応していくのに限界が来ているのは確かであります。今後どのような対応していかなければならないかを筑紫野市と共に、考えて参りたいと思っているところです。
最後になりましたが、私たちは、ちくしっ子ネットワークの基本理念である「子どもの豊かな育ちを育み、子どもたちを取り巻く大人が共に育ちあう地域の子育てネットワークの構築を目指す。」の下、筑紫野市の宝である子どもたちを真ん中に、保護者・支援員・地域住民と行政が手を携え、未来永劫にわたって発展し続ける、ちくしっ子ネットワークとなることをお約束致します。未来に向けて、より良い放課後児童クラブとなりますよう会員の皆様のご支援・ご協力をお願い致します。
令和6年5月25日
特定非営利活動法人
ちくしっ子ネットワーク
理事長堤 光司